「明るい注文住宅」を建てるために知っておきたい間取りの取り方の工夫や注意点とは？

快適な生活を送るために、自然の光が多く差し込む「明るい家」の建設を目標としている方も多いのではないでしょうか。

 

明るい家に建てるために必要なことといえば、「採光」をどれだけ取り入れられるかということです。住宅を建てる土地の位置や日当たりを考慮しながら、日光の光を効果的に室内に取り込むことが大切だといえます。

 

採光を取り入れるための工夫について

日光の自然な光を室内に導いて、その場を明るくすることを「採光」といいます。

採光が必要とされている場所は主に生活の大半を過ごす「リビング」ですが、採光がうまく入らず、常に陰になっているような部屋にはカビなどの雑菌が繁殖しやすくなるというデメリットがあります。このような状態が悪化すると、最悪の場合健康被害に陥る可能性もあるため注意が必要です。

採光を取り入れるための住宅づくりは「建築基準法」にも定められていることから、家づくりに大きく関わる非常に重要なポイントであるといえるでしょう。

 

 

採光を取り入れる工夫「吹き抜けを取り入れる」

採光を取り入れて明るい家を建てるためには、「吹き抜け」のあるリビングを構築することがおすすめです。リビングの天井部分が吹き抜けになっているため、とても開放感のある空間を作り出すことができます。

さらに、吹き抜けの最も大きな特徴は「採光」といえるでしょう。土地のある場所や隣接する住宅との位置関係によっては、どうしても日当たりが悪くなってしまうことがあります。このような状況にある家に採光を取り入れようとした場合には、吹き抜けをつけることがとても効果的だといえます。

 

採光を取り入れる工夫「日当たりとライフスタイルを考慮する」

明るい家を建てるためには、「日当たりの良さ」を考えた間取りの取り方をすることがとても大切なポイントです。

一般的に日当たりが良いとされるのは「南向き」です。しかし、家を建てる土地や周囲の環境、新居に暮らす方のライフスタイルなど、さまざまな点を考慮すると必ずしも南側に窓を設置することが最善とは言い切れません。

新居の日当たりとライフスタイルがとても深い関係にあることをご存じでしょうか。土地を購入する方がまず見て廻るのが、「南向きの土地」です。たとえば、日中家にいることが多い方にとっては、南の方角からたくさんの自然光が入ってくる間取りにするのが効果的です。

その一方で、日中は夫婦共働きで外出していることから「朝日」がよく入る家にしたいというご家庭もあるでしょう。このことからも、朝日が最も入りやすいとされる「東向き」に大きめの窓や天窓を設けるのがベストなのです。

 

 

明るい家を建てる際の注意点

土地の形状や位置する方角などは住宅によって異なるため、「今の状態で何ができるか」ということを導き出すことが最優先といえるでしょう。

明るい家を建てることを追求するのであれば工夫を取り入れたことで起こるリスクや、注意点についてもよく理解しておく必要があります。

 

注意① 吹き抜けはメリットも多いがデメリットも多い

採光を取り入れた明るい家を建てるために一番先に思いつきそうなのが、「吹き抜け」のある家です。しかしその一方で、「吹き抜けの家はメリットも多いけど、その分デメリットも多い」ということを忘れずに覚えておきましょう。

たとえば、吹き抜けにしたことで部屋のなかが明るく、かつ開放感のある空間を演出することができます。しかし、吹き抜けにしたことが原因で「電気代が高くなる」、「音が響く」、「プライバシーを守りにくい」といったデメリットが生じることがあるのです。

これらのメリットやデメリットをよく理解したうえで、拭き抜きを間取りに取り入れるかどうかを決める必要があるといえます。

 

注意② 土地選びから気をつける

家を建てるにあたり、同時に土地の購入も必要だというときには「土地選び」の段階から慎重に進めることが大切です。

南向きの好立地物件があったとしても、将来的に大きな建物が家の近くに建ってしまい南から入る光を遮断してしまう可能性があるからです。

大きな建物が建つことで自宅の日当たりを遮断してしまうリスクが生じますが、それはすなわち自分の家を購入するときにも後ろの住宅の日当たりにも十分配慮しなければならないということでもあります。

将来的に起こり得る日当たりや周囲との関係性、そして、そのほかさまざまなリスクを頭に入れながら明るい家を建てるための土地選びや間取りの取り方を検討、工夫することが大切になります。

 

 

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まとめ

自然な光が入らない家はカビや雑菌などが蔓延するリスクが高いことから非常に不衛生ですし、最悪のケースでは健康被害に陥る可能性があるなどマイナス面ばかりが目立ちます。

このことからも、注文住宅を建てる際に間取りの取り方を検討する際には、採光が取り入れやすい設計にすることも大切ですし、日当たりや周囲の環境などを考慮しながら土地選びをすることが大切になるのです。