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木造住宅を「ツーバイフォー工法」で建てるときに知っておきたいメリットやデメリット

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日本で最も採用されている住宅の多くが「木造住宅」です。

木造住宅を建てるときに用いられる建築工法には「在来工法(木造軸組在来工法)」や「ツーバイフォー工法(木造枠組壁式工法)」といった種類があります。

そこで今回は、建築工法のなかでも木造住宅を「ツーバイフォー工法」で建てるメリットやデメリットといった基本情報についてご紹介します。

 

木造住宅には二種類の建築工法がある

現在日本国内に建てられている住宅の7~8割ほどが、「木造住宅」であるとされています。木のぬくもりを感じられる日本らしい木造住宅は、日本で古くから伝わる「在来工法(木造軸組在来工法)」と北米から伝わった「ツーバイフォー工法」という二種類の建築工法があります。

以下では、木造住宅の建築工法のうち「ツーバイフォー工法」に注目してメリットやデメリットをもとに、その特徴についてみていきましょう。

 

 

ツーバイフォー工法のメリットについて

「ツーバイフォー工法(木造枠組壁式工法)」は、2×4工法とも記載されることもある、木造住宅を建てるための建築工法です。

木材で土台や柱、梁などを構築している在来工法(木造軸組在来工法)とは違い、北米から伝わったとされるツーバイフォー工法は2インチ×4インチなどの合板素材で外壁を作り、建物の強度を高めることができます。

 

メリット(1)耐震性能が高い

ツーバイフォー工法は、在来工法よりも数倍近くの「耐震性能」があることがメリットです。

建物の強度を高めるための構造用合板のパネル自体がすでに耐久性や耐震性を保つ強力な土台となっていることから、日本古来の建築工法である在来工法よりも耐震性能に優れているのです。

 

メリット(2)建物の仕上がりに差が生じにくい

注文住宅のように構造やデザインが複雑になるほど、使用する素材や建築の進め方が難しくなります。そのため、場合によっては住宅を建てる職人さんの技量によって、建築後の仕上がりなどに大きな差が生じることがあります。

その一方ツーバイフォー工法であれば、使用する資材が「規格化」され合理化が図れることから、建築を請け負う職人さんの技量に関わらず安定した住宅を建てることができます。

 

メリット(3)工期が短くなる

複雑な構造をした注文住宅を建てるときに、日本古来の建築工法である在来工法を用いてしまうと使用する資材を用意する作業にも時間がかかるといったデメリットがあります。

一方ツーバイフォー工法を用いて注文住宅を建てると、素材がすでに規格化されていることから素材を現場で加工する作業が短縮化されるため、在来工法にくらべ「工期が短くなる」というメリットがあります。

 

メリット(4)断熱性・気密性

ツーバイフォー工法は、「断熱性・気密性」に優れている建築工法です。

そのため、四季がある日本の気候に適しており、夏は涼しく冬は温かくといった室内環境を構築しやすくなります。

断熱性や気密性に優れていることは「省エネ対策」につながりますし、電気代などの削減、そして自然環境に配慮した住宅を建てることができます。

 

 

ツーバイフォー工法のデメリットについて

木造住宅を建てるための建築工法の一つである「ツーバイフォー工法」は、耐震性能が高いことや、職人さんによる建物の仕上がりに差が生じにくいということ、工期が短いということ、そして断熱性や気密性に優れていることがメリットでした。

次にツーバイフォー工法のデメリットについて理解することで、木造住宅に関する知識をさらに深めていきましょう。

 

・窓の配置などに制限がある

ツーバイフォー工法は柱や梁、土台の骨組みがないため合板などでできた規格化されたパネルを壁に配置することで耐久性や耐震性を保っています。

耐震性を保持するために作られた壁は、在来工法のように簡単に取り外すことはできません。そのため、窓の大きさや数、形状など、開口部の取り方にこだわりたい方にとっては「窓の配置などに制限がある」といったツーバイフォー工法の特徴がデメリットになることがあります。

 

・害虫対策が必要

在来工法と同じく、ツーバイフォー工法は木造住宅です。そのため、シロアリなどの害虫から資材を守るために「害虫対策」を施すことは必要不可欠です。害虫対策の定期メンテナンスにかかるコストがデメリットに感じられる方もいるでしょう。

築百年以上と受け継がれてきた木造住宅は、害虫対策といった定期的なメンテナンスを欠かさずに行ってきたことで今もなおその美しさを保っているのです。

 

・増改築やリフォームが難しい

ツーバイフォー工法を取り入れた建物は壁や床、屋根で強度を保っていることから、将来的な増改築やリフォームはしにくいとされる工法です。土台や柱、梁がないことから複雑な構造計算をもとに建物強度が保たれているため、増改築やリフォームを行う際にも新築で建てたときと同じくらいの「構造計算」を綿密に行わなければなりません。

これはすなわち複雑な構造計算で導き出された結果をもとに、可能だと判断される範囲内であれば増改築やリフォームが可能だということです。ツーバイフォー工法だからと増改築やリフォームが不可能というわけではありませんのでご注意ください。

 

 


まとめ

一口に木造住宅といっても、今回ご紹介をした「ツーバイフォー工法」ともう一つ「在来工法(木造軸組在来工法)」があります。これらの各工法のメリットやデメリットなどを抑えたうえで、よく検討し将来長く住めるマイホームの構築に役立てていただければ幸いです。

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