《注文住宅を建てたい》土地がある場合や地域によって異なる費用相場の違いとは？

土地や建物がすでに用意された状態で販売されている建売住宅にくらべ、土地の購入や設計、建築などの流れを一から始める「注文住宅」は必然的に費用が高額になることが考えられます。

そのため、注文住宅づくりに必要となる費用に対して綿密な費用計画を立てて、スムーズに進めていくことが家づくりを効率よく進めるためにはとても重要なことだといえます。

それでは早速、注文住宅にかかる費用の相場についてご紹介します。

注文住宅における費用相場について

こだわりが強く、個性を活かした注文住宅を建てる場合には、複雑な間取りや便利な設備をどの場所にいくつ設けるかといったことで建築費用が大きく変わることもあります。

そのため、注文住宅を建てる前に「どのくらいの費用が必要になるか」をより正確に把握できているかどうかで、失敗のない資金計画を立てることができるでしょう。

費用相場を知るためには坪単価を参考にすることも一つですが、各業者により坪単価に含まれる費用が違うため、ある意味坪単価だけを参考に資金計画を立てるのは非常に危険です。

坪単価だけを参考にするのは危険であることからも分かるように、注文住宅に関しては「費用相場はあまり参考にならない」といっても過言ではありません。注文住宅は家庭によって間取りや設備がさまざまなことから、一般的な費用相場というものが存在しないためです。

注文住宅に関しては「費用相場はあまり当てにならない」と先に書きましたが、「土地がある場合とない場合で費用が大きく異なる」ことも覚えておきましょう。

すでに土地を持っている場合と持っていない場合とでは、注文住宅を建てるうえで必要となる作業が大きく異なることから、必然的に建築費用にも違いが生じるのです。

たとえば、土地をない上で注文住宅を建てようとすると、建物本体にかかる建築費用にプラスして、土地の購入費用や地盤改良のための費用が別途かかることがあるためです。

日本国内のどこに家を建てるかにより、注文住宅にかかる費用は異なります。

一般的に東京都心などの人口密度の高い地域は、地方に比べて注文住宅にかかる合計価格が高くなる傾向にあります。

たとえば、一般的な延床面積である38～39坪の同じ間取り、そして設備を施した注文住宅を建てる場合について考えてみましょう。

土地を含まない建物本体のみの価格が、地方であれば３,000万円ほどの費用がかかるのに対し、東京都心では3,200万円ほどの費用がかかります。

また、注文住宅を建てるときに新しく土地を購入する場合は、70～80坪の土地を購入するのに、地方であれば1,400万円ほどの費用がかかるのに対し、東京都心では1,700万円ほどの費用がかかることがあります。

このように、地域別にみても注文住宅にかかる費用が大きく異なることがあるのです。

まとめ

インターネット上にも注文住宅に関するさまざまな費用相場が掲載されていますが、どの費用相場も参考程度に抑えておくくらいで十分です。

実際に注文住宅を立てる際にどれほどの費用が必要になるかということは、ハウスメーカーや工務店、設計事務所などの業者に見積もりを作成してもらうことである程度相場を知ることができます。人から聞いた話と自分の家では建築費用が大きく異なるのは、好きな間取りや設備を入れられる注文住宅ならではといえるでしょう。

費用相場がさまざまな要素をもとに変動することを念頭に置きながら、早いうちから資金計画を進めていきましょう！