注文住宅を依頼するときに、建築費用の値引き交渉ってしても大丈夫?
土地も建築に関することも一から考えなければならない「注文住宅」は建築費用が高額になる傾向にありますが、それでも自由度の高い家を建てることができるといった理由から費用に関するリスクは承知のうえで注文住宅を選ぶ!といった方がとても多いのです。
そこで気になる方も多いのが、高い建築費用をできるだけ安く抑えるために「値引き交渉はできるのか」といったことです。
そこで今回は、「注文住宅を依頼するときに、建築費用の値引き交渉ってしても大丈夫なのか」、さらには「値引き交渉をすることによるリスク」などについてご紹介します。
目次
注文住宅の値引き交渉ってしても大丈夫?
「注文住宅の値引き交渉はできるのか、できないのか」といったことが気になっている方も多いのではないでしょうか。
まず先に、結果から述べてしまうと「注文住宅の値引き交渉はできない」というよりも、「値引き交渉はしないほうが良い!」といった答えが最も近いのではないでしょうか。
以下では、注文住宅の値引き交渉ができない理由についていくつかご紹介します。
理由(1)価格が決まっていない注文住宅は値引きができない
注文住宅の値引き交渉ができないと考える理由の一つに「価格が決まっていない」ことが挙げられます。
注文住宅は家を建てる方によって間取りや設備などが異なるため、費用相場を導き出すのが非常に難しい住宅だからです。請負契約を結ぶ前に提示された見積価格はある程度の予想で導き出した大よその価格であり、価格はまだ確定していません。そのため、予想される見積価格に対して値引き交渉をするといったことは不可能だといえるのです。
理由(2)大幅な値引きは期待できない
価格が確定していない状況で「大幅な値引きは期待できない」といえるでしょう。
相見積もりをしていることを業者に伝えると見積価格が下がることも考えられますが、もともとギリギリの価格競争をしている業界であるため大幅な値引きは期待できないのです。
もし、数百万単位で価格を下げてくるような場合は、ある意味不自然ですし、不安だらけの値引きだと考えても大げさではありません。
そもそも価格が確定していないにも関わらず、値引きはできませんし、価格が下がったということそれは見積価格の調整が行われたというだけで値引きがされているとは言えないのです。
注文住宅の値引き交渉をすることで起こり得るリスクとは?
注文住宅は基本的には値引き交渉ができませんが、それでも値引き交渉に挑戦するという方は値引き交渉をしたことにより起こり得る「リスク」を事前に理解しておきましょう。
リスク(1)使用する素材の品質を下げられた
注文住宅の値引き交渉が成功したと思っていたけど、実際には「使用する素材の品質を下げられた」だけであり、結果的にマイナスなリスクが生じてしまう可能性があります。素材の品質を下げられたことで数年経っただけですぐにリフォームが必要になったり、修繕工事が必要になったりと、後々になって問題が生じる可能性がないとは言い切れません。
リスク(2)手抜き工事になる可能性
注文住宅の価格を下げるために、「人件費や作業品質を下げられてしまうリスク」があります。人経費を削ったことにより建築工事をする人数が減れば、結果的に「手抜き作業になる」可能性もあります。
手抜き工事をされたとしても、一般の方がその場で気づき指摘することはまず不可能ですし、知らない間に手抜きをされていた箇所から徐々に不備が生じ、結果的に「欠陥住宅」として大体的なリフォームや建て替えが必要になる最悪のケースに至ることもあるのです。
まとめ
今回の記事では、「注文住宅の値引き交渉はできない」という趣旨で、その理由などについてご紹介してきました。しかし中には、「値引き交渉OK」としている業者もあれば、実際に「値引きができた」という経験者もいるかもしれません。
それでも、ここでご紹介している注文住宅の値引き交渉をするリスクを考えるとできれば他の方法を用いて「コストを抑える」ことのほうが、注文住宅の設計や建築を安心して業者に任せるためには最善なことだといえるのではないでしょうか。