注文住宅のこだわりの間取りの取り方をするためには、それぞれの目的に合わせた工夫を取り入れることで理想のマイホームに近づけることができるでしょう。
そこで今回は「広い空間を作るための間取りの工夫」と題し、空間づくりには欠かせない間取りの取り方の工夫やポイント、そして注意点などについてご紹介します。
目次
広い空間を作るための間取りの取り方の工夫
快適な生活を送るために「広い空間を間取りに取り入れたい!」というご家庭も多いのではないでしょうか。
建売住宅のような事前に間取りや設備、それに仕様などが決まっている場合には思いのほか自由が利かないことから不便だと感じることもあるでしょう。その一方で、注文住宅の家を建てることに関していえば、法律の範囲内であればできる限り間取りの取り方を自由に決められて、さらに理想のマイホームに近づけることができるでしょう。
以下では、広い空間をキープするための間取りの取り方の「工夫」についてご紹介します。
工夫(1)必要のない壁は作らない
土地の面積が広ければ、必ずしも間取りの「空間」を広くとれるということでもありません。敷地面積が狭く、個性的な形状をした土地であっても「工夫」を施すことで広い空間づくりを実現することができるのです。
広い空間づくりのための工夫の一つに「必要のない壁は作らない」ということがあります。なかでも、近年人気の高い間取りの一つにキッチンとダイニング、ダイニングとリビングといったようにそれぞれを一体化させた間取りの取り方があります。部屋同士を区切っていた壁を取り払うことで、奥行きのある広々とした空間を作ることができるのです。
家の構造を支える用途をもつ壁は取り外せませんが、建物の強度が十分保たれているのに壁を必要以上に設置するのはコストを考えても少し勿体ない気がします。だからこそ、必要のない壁を作らないと徹底し広い空間をとることで、建築コストも可能な限り抑えることがポイントになるのです。
工夫(2)無駄なスペースは省く
広い空間を作るために大切となる工夫の一つに「無駄なスペースは省く」ということがあります。
無駄なスペースになりやすいのが各部屋を行き来するための廊下や玄関スペースなどです。注文住宅で広い空間を実現した方のなかには「家のなかに廊下が一つもない」といった驚きの間取りにしていることもあります。廊下を設けない代わりに壁を設置して部屋同士を仕切ることができれば、廊下に充てるスペースを各部屋に配分できます。廊下を少なくして部屋を広げられるメリットのほか、視界を遮るものを最小限に抑えることで開放感溢れた空間を作ることができるのです。
広い空間の間取りを取るときに注意したいこと
ダイニングとリビングを一体化させて、20畳以上の空間を設けたいと希望する方も多いようです。デッドスペースを省くことや吹抜けをつけて天井を高くするといった工夫を取り入れると、比較的広々としたスペースを保つことができます。そこで以下では、実際に広い空間の間取りを取るときに注意したいことについてまとめています。
○家具の配置
広い空間を間取りに取り入れるときに注意したいことの一つに「家具の配置」があります。空間を広くとった間取りにしたけれど、家具の大きさを考えていなかったことが原因で「リビングや寝室が狭くなってしまった・・・」いった失敗例が案外多いからです。このような失敗を未然に防ぐために、広い空間の間取りを取りたいというときには、必ず家具の配置場所や家具の大きさなどについてもよく把握しておく必要があるのです。
○電気代
開放的な広々スペースを設けるときには「電気代」に関しても注意しなければなりません。
広い空間を設けたことでエアコン効率は悪くなるため、狭い部屋よりも確実に電気代が高くなってしまいます。さらに、吹き抜けの間取りにしたときには開放感は抜群ですが、その分電気代が割高になることが予想されるので気をつけましょう。
○落ち着かない印象
開放的な広い空間を作ることにより、人によっては「落ち着かない印象」を持つことがあります。
せっかく広い間取りにしたのに落ち着かないことが原因で家族がリビングに集まらないといったことにもなりかねません。家族全員の意見をきちんと取り入れて、開放的なことよりも「快適に過ごすためには?」と考えた間取りの取り方をすることが何よりも重要になるといえるでしょう。
まとめ
設計や仕様などを決定するまえには、注文住宅の個性や自由度を最大限活用するために、必ず「間取りの取り方」に何を求めるのか、その目的を定めておきましょう。
新居が完成したときの自身のライフスタイルや生活動線をよく意識して、快適な生活空間を作り出すことが大切です。人生に一度あるかないかの大きな買い物ですので、情報収集や工夫を効果的に取り入れて後悔のないマイホームづくりを成功させましょう!