注文住宅に関連する「トラブル」を回避するためには、起こりうる失敗を事前に把握しておくことが大切です!
失敗例を知ることでトラブルが起きないように事前に予防対策を行うことができますし、リスクを考慮したうえで効果的な計画を立てることができるからです。
そこで今回は、「こんなことに気をつけたい!注文住宅の間取りの失敗例からみる4つの注意点」と題し、理想の注文住宅を購入するにあたりキーポイントとなる「間取り」に関する失敗例や注意点について一挙ご紹介します。
目次
注文住宅の間取りの4つの注意点
注文住宅を建てることを決めたら、施工会社と契約をして間取り図や仕様、設備など、さまざまなことを打ち合わせで決めていきます。
完成した間取り図の内容そのままに住宅が建てられるため、間取り図がどれほど重要な作業であるかを深く理解することができるでしょう。
以下では、注文住宅の間取りを考えるにあたり事前に知っておきたい失敗例や注意点についてです
失敗例(1)コンセントの位置や数
建築会社が作成する間取り図には「コンセントの位置や数」が設計担当者により決められていることがあります。一般的な住宅や設計担当者のセンスによってコンセントの位置や数があらかじめ決められることから、施主によっては「もっとコンセントの数が欲しい」、「あの部屋にコンセントを設置してほしい」といった要望が湧いてくるでしょう。
注文住宅の特徴は施主の希望や要望をできる限り取り入れた住宅づくりができるということです。そのため、法律の範囲内であれば理想の家のイメージをそのままマイホームに反映させることができるのです。
しかし、施工会社や設計担当者に作業を丸投げしていたために実際に暮らしてみたら「コンセントが使いたい場所にない」、「何度もコンセントを差し替えて使うようになって不便」、「数が少なくて蛸足配線が必要になってしまう」といった問題が生じることがあります。
こういったケースはまさに、「間取りの失敗例」として多い案件だといえるでしょう。
コンセントといった細かな間取りに関しては日常的に利用するようになることから、業者に丸投げにするのではなく、家具を置いたときや生活しているようすを思い浮かべながら適切な位置にコンセントがあるような間取りの取り方をするようにしましょう。
失敗例(2)水周りの失敗でストレス増加
家の中にある「水周り」といえば、キッチンをはじめお風呂場やお手洗いなどがあります。一日に何度も使うこともある水周りですので、小さな問題が積み重なると日に日にストレスが溜まり、間取りに失敗したと判断せざるをえないことにもなりかねません。
たとえば、お手洗いの位置がリビングやお客さま用の部屋に近い場合は水を流す音などが伝わりやすいことから、水周りが気軽に使いやすいとはいえない状況に陥ります。また、毎日キッチンで料理をする方にとっては、水周りの環境が悪いと嫌な臭いが充満してしまうこと、無駄な動きが多くなるなど、非常に使い勝手の悪いキッチンになってしまいます。
このような失敗を起こさないためには、水周りの間取りの取り方には特に注意しなければならないといえるでしょう。水周りの配置では配管の問題があることから、後から後悔しても簡単に配置を変えるといったことができません。そのため、家を建てたあとはまず変更ができないことを念頭に置いて、何度も検討を重ねることが大事になります。
失敗例(3)プライバシーの問題
注文住宅はこだわりを反映させられえることが大きな魅力の一つといえますが、中には、近隣住宅との兼ね合いでどうしても注文住宅にする必要があるという方もいるでしょう。
たとえば、すでに土地を持っていて、その土地に新しく家を建てようといったケースがありますが、もし土地の敷地が狭ければ近隣住宅の壁と自宅が数十センチほどのスペースしかとれないといったこともあります。このような状況で注文住宅を建てると、場合によっては「プライバシーの問題」に発展するリスクがあるので注意が必要です。
このようなケースでは、あとから家を建てる方が近隣住宅へ配慮しながら間取りの取り方を決めるのがマナーといえます。しかし、あまりにも強いこだわりを追い求めた結果、お隣のリビングから寝室やお風呂が丸みえ、または壁が近過ぎてお隣の声や自身の声が近隣に響いてしまうといった問題が起こることがあるのです。
このような問題を生じさせないためには近隣住宅に配慮した間取りが非常に重要になりますし、それはすなわちご自身の生活を快適に、トラブルなく過ごすためにも非常に重要なことであるともいえるでしょう。
失敗例(4)部屋の孤立で親子の交流が減少
家族が増えたことで、新居の購入を考え始めたという方も多いのではないでしょうか。親子揃って10年以上をいっしょに暮らすことも多いマイホームですので、将来のことをよく考慮した間取りづくりが重要になるといえるでしょう。
子どもが年頃になってきたり、兄弟が増えたりすると、自分の部屋を持ちたいと子どもが希望するのが常です。そのため、将来を見据えて子ども部屋をあらかじめ多めに設けた間取りにするといったことも多いのではないでしょうか。
子ども用の個室や自分たちの寝室など、プライベートの空間を保つことはとても大切なことですが、場合によっては「部屋の孤立で親子の交流が減少」する可能性が否めないことも覚えておきましょう。
玄関からリビングを通らずに自室にアクセスできる間取りだと、言葉を交わさなくても部屋に入ることができるため、一日に一度も話さない日があってもおかしくありません。会話をしないことが日常になると両親はリビングにいるけど、子どもはいつも自室にこもってしまうという負の連鎖が生じます。
このような問題を回避するためには、自室にいくには必ずリビングを通る「リビング階段」などを間取りに加えることも一つの方法として検討するのもおすすめです。
まとめ
ここでご紹介している「注文住宅の間取りの失敗例」は、とくに多いとされる失敗例ですこのような失敗例をもとに、ありとあらゆる状況や要素をイメージして考えられる問題を事前に回避していくことが間取りの作成では必要不可欠といえるでしょう。