注文住宅の間取りづくりに関しては、「これでもか!」というくらい大げさに取り組まないと、結果的に大きな失敗につながることもあるので注意が必要です。
暮らしを豊かにするために「採光の入れ方」、そして「風通しをよくするための換気の仕方」を工夫しますが、失敗のない採光や換気を取り入れるためには「窓の設置場所」が大きなポイントになるのです。
そこで今回は、「注文住宅の窓に関してよくある失敗例」をもとに、後悔のない注文住宅を建てるための対策について考えていきましょう。
目次
注文住宅の窓に関する失敗例とは?
失敗① 隣家の窓やドアが近過ぎた!?
注文住宅の窓に関してよくある失敗として多いのが、「隣家の窓やドアが近過ぎた」ということです。
隣の家の窓やドアとご自身の家の窓が向かい合わせになってしまったことが原因で、気まずい思いをするといった事が多いのです。
窓やドアが近いと家族のプライバシーを守れませんし、セキュリティーの面でも不安な点ばかりが残ります。隣家の方にも大きな迷惑をかけてしまうので、お互いのプライバシーを守るためには後から家を建てる方が隣家に配慮した家づくりをする必要があります。
失敗② 季節によって違う光の入り方
窓の間取りの失敗に「光の入り方」あります。
家を建てる時期や間取りの設計をしている時期だけに意識を集中してしまうと、「季節によって光の入り方が違う」といったことを忘れがちになるのです。光の入り方は時間帯によって大きく変わることは言うまでもありませんが、同じく季節によっても日の入り方が違うといったことも覚えておきましょう。
「採光の入れ方にこだわりたい」というときには、自分だけの判断だけでなく、必ず間取りを設計する設計士さんに相談しながら進めると、専門性の高いアドバイスを受けることもできるので非常におすすめです。
失敗③ 圧迫感があって落ち着かない
建築基準法の範囲内で窓の量を調節して配置場所を決めますが、場合によっては壁を多く作るためとして窓を壁の上の方に設置するといったことがあります。
もちろん採光の入り具合を考えたうえで設置をしていますが、視線に入る部分が壁になってしまうことから「圧迫感があって落ち着かない」という状況に陥ることがあるのです。
失敗④ 網戸の効果を半減させる
日本の窓といえば、「網戸」がセットになっているイメージが強いですが、窓の種類によっては網戸の効果を半減させてしまうことがあります。
たとえば、一定の軸を中心に窓を滑らせて開け閉めする「すべり出し窓」という種類の窓がありますが、このタイプの場合は外に押し出すように窓を開けることから、網戸は窓の内側に設置するようになります。
窓を開け閉めする場合は窓に触れないといけないため、必然的に網戸を一度空けてから窓を開けるようになります。網戸を空けたときの一瞬のすき間から蚊などの虫が侵入してしまう恐れがあるため、網戸の役割を半減させてしまうのです。
まとめ
注文住宅の窓に関してよくある失敗については、今回ご紹介したようなケース以外にもまだまだ沢山あります。
このような失敗例を知ることで、どういった対策ができるか、どのように窓を設置したら良いかということを事前によく検討し、失敗を未然に防ぐことができます。失敗から学ぶことは非常に多いので、後悔のない注文住宅を建てるためには、まずは最悪のケースや失敗しそうな点をより多く把握することが大切です。